【シンビューシン】

ビルマ,コンバウン朝第3代の王 (在位 1763~76) 。王朝創始者アラウンパヤー王の子で、兄である先王の失政の立直しに専念し、まず首都をアバ(現ミャンマー中部の町)に移した。そして父王の遺志を継いで1764年からタイ 攻略に着手し、67年にタイの首都 アユタヤを1年の包囲ののち陥落させ、アユタヤ朝を滅亡させた。しかし、ラオスまで進撃したために中国の清朝の介入を招き、66~69年まで清軍と戦った。戦いはビルマ軍の勝利に終ったが、その間にタイは急速に勢力を回復した。

 

これ以後ビルマは国内に政情不安が起り,また 73年のモン族の反乱で南ビルマは荒廃した。

 

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 シンビューシン