【ジャンビ王国】

インドネシア,スマトラ東部に7世紀後半から興った国。現在のジャンビ付近とされる。マラユMalayuとも書く。漢籍には末羅瑜,末羅遊などと記され,中国の仏僧義浄は,隣接する大国スリウィジャヤに併合されたか,またはその首都がここに移動したように書いている。そしておそらく12世紀末ごろからパレンバンをしのいで王国の中心となったらしい。

 

その後彼らの一部はスマトラ西岸に進出して,現在のミナンカバウ族となり,また一部はマラッカ海峡を渡ってマレー半島西岸に住みつき,今日この地がマレー(マライ)半島と呼ばれる素地をつくった。

 

出典: ・株式会社平凡社/世界大百科事典 第2版