【ヤズデギルド2世】

 

バフラーム5世の息子。第16代君主(438–457)

バハラームの跡を継いだヤズデギルド2世は、ただちにビザンツ(東ローマ)と開戦したが、 テオドシウス2世は東方で問題を起こすことを望んでいなかったので、ヤズデギルドの陣営に使節を派遣し、 双方で平和を維持するための条約が結ばれた。それはどちらも国境地区に新たな要塞を作らない、という条件などを盛り込んだものであった。 

 

平和は西方ではもたらされたものの、ヤズデギルド2世の治世末期より強大化したエフタルがサーサーン朝への干渉を強めたため、 ヤズデギルド2世は東部国境各地への転戦を余儀なくされたが、エフタルに決定的に打撃を与えることなく西暦457年世を去った。