【駅伝制 (バリード)】

駅伝制度(バリード=barīd)とはイスラム国家の駅逓・通信制度。

最初はビザンチン帝国およびササン朝ペルシア帝国の駅逓制度の模倣であったが,ウマイヤ朝のカリフ,アブドゥル・マリクがその組織化を行なった。

アッバース朝時代に入って国家の中央集権化が進むと,バリードは地方総督の動向や物価・財政状態を中央政府に報告する情報収集機関としての役割も果すようになった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


本文は出典元の記述の一部を掲載しています。