【カーイム】
カーイム(1001年 - 1075年)は、アッバース朝の第26代カリフ(在位: 1031年 - 1075年)。
第25代カリフ・カーディルの子で、1031年の父の死去により即位する。しかしブワイフ朝の力が衰えてセルジューク朝の勢力が強まり、 ブワイフ朝がバグダードから撤退するとカーイムはセルジューク朝との関係を強め、縁戚関係を結んだ。
セルジューク朝がシリア・アルメニアを侵略するとセルジューク朝はカーイムに対してバグダードに入る許可を求め、
カーイムはトルコ軍人やブワイフ朝が反対する中でこれを許し、セルジューク朝に対してスルタンの称号を与えた。 1075年に死去し、跡を孫のムクタディーが継いだ。
参考文献:小和田泰経 『世界帝王事典』(株式会社新紀元社)
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