【アラブ軍団】

アラブ軍団(The Arab Legion)は、1920年にイギリス統治下のヨルダンで編成された警察・治安部隊にその基礎を置く。 現地招集のアラブ人で編成したこの部隊は、当初、第一次大戦でアラビアのロレンスとともに戦ったFrederick G. Peake大尉が指揮官だった。 150名からはじまった部隊の最初の任務はアマン-パレスチナ道路をベドウィンの襲撃から守ることとKarakのイギリス官僚の警護だったが、 1926年には1,500名を擁する部隊に成長していた。

 

アラブ軍団は、1939年にJohn Bagot Glubb大尉が指揮官になるまでに、大きな変貌を遂げていた。部隊はベドゥイン出身の兵士で構成されるようになり、 近代的な軍隊に鍛え上げられていた。第二次大戦中はイラクを攻撃、シリア領内のビシー政権フランス軍とも交戦し、撃退している。

 

1948年の第一次中東戦争がはじまった時、アラブ軍団は最強の軍隊とみなされていた。Glubb率いるアラブ軍団はウエストバンクを占領、イスラエル軍と激しい戦闘を行った。 その後、アラブ軍団は王立ヨルダン陸軍として再編成され、シリアの侵略から防衛したり、領内のPLO組織を破壊している。