【古代ローマ文化(古代ローマ・古代ローマ人)】

ローマの領域の変遷 紀元前753年 - 476年

 

古代ローマ(こだいローマ、羅: Roma antiqua)は、イタリア半島 中部に位置した多部族からなる、都市国家 から始まり、領土 を拡大して地中海世界の全域を支配する世界帝国までになった国家の総称である。当時の正式な国号は元老院ならびにローマ市民(Senatus Populusque Romanus)であり、共和政 成立から使用されて以来滅亡まで体制が変わっても維持された。伝統的には476年のロムルス・アウグストゥルスの退位をもって古代ローマの終焉とするのが一般的であるが、ユスティニアヌス1世によってイタリア本土が再構成される554年までを古代ローマに含める場合もある。ローマ市は、帝国 の滅亡後も一都市として存続し、世界帝国ローマの記憶は以後の思想や制度に様々な形で残り、今日まで影響を与えている。

 

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[時代区分]

 

王政期

詳細は「王政ローマ」を参照

紀元前753年(建国)から紀元前509年まで、ロームルスに始まる伝説上の七人の王が治めていた期間(伝承 による)。

 

初期の4人の王はローマ建設時の中心となったラテン人サビニ人から選ばれているが、その後の3人の王はエトルリア人 出身であるとされる。これは初期のローマにおいてエトルリア人による他民族支配を受けていたことを示すと考えられている。

 

共和政期

詳細は「共和政ローマ」を参照

紀元前509年から紀元前27年まで、イタリア半島の一都市国家から地中海の全域に属州を持つ帝政 になるまでの期間。政治は元老院執政官 政務官を中心として、民会 などで一般ローマ市民の意思も反映されながら運営された。

 

●共和政初期
ルキウス・ユニウス・ブルトゥス ・
による王政の打倒からイタリア半島の中部・南部を勢力に加えた頃まで。
政治的にはパトリキ
プレブスの身分闘争とその決着が知られている。

 

●共和政中期
・三次に及ぶカルタゴ
とのポエニ戦争 の時期。
セレウコス朝
アンティゴノス朝といったヘレニズム 諸国との戦争での勝利によって属州を獲得しその勢

 力圏を広げていった時期。

 

●共和政末期
グラックス兄弟
の改革と死、その後の内乱の一世紀を経て、アウグストゥスによる帝政の樹立までの期間。
・ローマで最も史料の多い期間の一つである。

 

帝政期

詳細は「ローマ帝国 」を参照

初期

プリンキパトゥス」も参照

いくつか分け方が存在する。
1.アウグストゥス
からはじまるユリウス・クラウディウス朝からフラウィウス朝までとするもの。
2.1.に五賢帝
の時代を加えるもの。
3.2. セウェルス朝
なども加えディオクレティアヌスの即位までを帝政初期として帝政全体を二つに分けるも

        の。
2.の区分が比較的多い。

 

中期

セウェルス朝から始まり、軍人皇帝時代を経て、ディオクレティアヌス帝が即位するまで。

 

後期

ドミナートゥス」および「古代末期 」も参照

ディオクレティアヌスの即位を開始とする。そのまま西ローマ帝国の滅亡までを帝政後期としてくくることも多いが、テオドシウス1世 の死後に帝国が東西に分裂した後は、通常は西ローマ帝国東ローマ帝国としてわける。

 

後期以降の時代は皇帝による専制や君主崇拝が強められ、専制君主制(ドミナートゥス )と呼ばれる。

 

コンスタンティヌス1世ミラノ勅令 によってキリスト教 が公認され、徐々にローマの支配イデオロギーの中の枢要な部分を占めるようになっていった。

 

東西分離後

西ローマ帝国

詳細は「西ローマ帝国」を参照

その滅亡をもって、ヨーロッパ史では古代と中世との境界とする場合がある。

 

東ローマ帝国

詳細は「東ローマ帝国 」を参照

その滅亡を以って、ヨーロッパ史では中世と近世の境界とする場合がある。

 

[古代ローマにおける戦争・戦闘]

 

古代ローマの戦争:

共和制ローマの戦争

古代ローマの内戦

ローマ帝国の戦争

 

古代ローマの戦闘: 

共和政ローマの戦闘

ローマ帝国の戦闘

 

ローマ軍団‎:
ローマ軍団

 

[古代ローマ期の執政官・皇帝]

 

共和政ローマ執政官一覧
帝政ローマ初期執政官一覧

ローマ皇帝一覧

 

[古代ローマ期の文化・書籍]

 

古代ローマ期の文化・書籍

 

[参考文献]

・ローマの歴史/インドロ・モンタネッリ

 

[関連項目]

内乱の1世紀
パンとサーカス

リーメス

ローマの料理

十二表法


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