【ウダヤーディチャヴァルマン2世】

ウダヤーディティヤヴァルマン2世(在位1050~66年、スールヤヴァルマン一世の息子)。パプーオンという新しいピラミッド型の護国寺院をアンコール城内の中央に建立した。

 

この父子の都城の広さは現在のアンコール・トムに匹敵すると言われている。 この都城の周縁には水路が張り巡らされていたが、これは父である前王の開削した西バライにより可能となったものであった。 ウダヤディティヤヴァルマン2世も父王の築造した西メボン寺院の第二期工事を行い、ヴィシュヌ神を安置した。

 

ウダヤディティヤヴァルマン2世についてはあまりよく解っていないが、若くして即位し、王の支配が行き届かず、地方の反乱が絶えなかったという。