【ヴィシュヌ (ヴィシュヌ神)】
ヴィシュヌ
ヴィシュヌ(: विष्णु Viṣṇu)はヒンドゥー教の神である。ブラフマー、シヴァとともにトリムルティの1柱を成す重要な神格であり、特に ヴィシュヌ派では最高神として信仰を集める。
ヴィシュヌ派ではヴィシュヌは形の無い形而上的なコンセプトであるブラフマンと同一視され、至高のスヴァヤン・バガヴァン(神自身)であるとされ、また、ヴィシュヌは世界が悪の脅威にさらされたとき、混沌に陥ったとき、破壊的な力に脅かされたときには「維持者、守護者」として様々なアヴァターラ(化身)を使い分け、地上に現れるとされている。
ヴィシュヌのアヴァターラのうち有名なものではマハーバーラタのクリシュナやラーマーヤナのラーマが含まれている。また、ヴィシュヌはナーラーヤナ、ジャガンナータ、ヴァースデーヴァ、ヴィトーバ、ハリといった異名でも知られ、スマールタ派のパンチャーヤタナ・プージャー(礼拝制度)では5柱の信仰対象の神々の1人に数えられている。
偶像としてはヴィシュヌは通常青い肌の色で4本の腕を持つ姿で描かれる。下の左手にはパドマ(神聖な蓮)、下の右手にはカウモーダキー(メイス)、上の左手にはパーンチャジャニヤ(シャンカ)、上の右手にはスダルシャナ・チャクラ(回転する円盤状の武器)を持つ。
また、とぐろを巻くアナンタの上に横になってまどろむ姿を描いたものも多くみられる。これは現実世界はヴィシュヌの夢に過ぎないという神話の1場面を切り取ったもので、通常彼の配偶神であるラクシュミーが一緒に描かれる。
―ヴィシュヌの詳細は、下記目次各項目を参照―
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