【西南夷】

中国古代に今の四川省南部から雲南・貴州両省を中心に居住していた非漢民族の総称。

 

チベット(蔵),タイ(傣),ミヤオ(苗)などの諸民族に属する。滇(てん),雟(すい),哀郎,冉駹(ぜんもう),邛(きよう),筰(さく)など数多く,それぞれがいくつもの部族に分かれ,習俗,言語を異にした。

 

四川省から西南夷を介してビルマからインドへ,また南越の番禺(広州市)へと交通路が通じていて,文物の交流に重要な役割を果たした。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版