【カワード1世】

古代イラン,ササン朝の王 (在位 488~496,498/9~531) 。フィルーズの子。叔父のバラーシュの跡を継いで即位。やがて貴族たちの反発にあって廃位されたが,青年時代に人質として過したエフタル族のもとへ逃れ,その援助のもとに復位。

 

502年にはビザンチン領に侵入,527年にはビザンチン帝国の将軍ベリサリウスを破った。その治世に流行したマズダク教を支持したが,晩年皇太子ホスロー (→ホスロー1世 ) の説得によって同教徒の弾圧を許した。

 

出典: ブリタニカ国際大百科事典