【直接行動の日】

ムスリム連盟がパキスタンの分離独立実現のため、大衆的直接行動に入る日として定めた 1946年8月 16日のこと。連盟は同年6月イギリスの内閣使節団構想をいったん受諾したが、この構想にとらわれないという J.ネルー発言に反発して、同年7月末に連盟評議会を開いて、構想の拒否と直接行動を決定した。

 

8月 16日にはカルカッタでインド現代史上例のない宗教暴動が発生。イスラム教徒がヒンドゥー教徒を襲い,両教徒の衝突により死者 4700人,負傷者1万 5000人が出た。さらに暴動の波はベンガル東部やビハール州などに波及した。

 

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典