【シムラー協定】

1971年 12月3~17日インドとパキスタンの間で行われた第3次印パ戦争(パキスタンの内戦で東パキスタン《現バングラディシュ》からのインドへの難民増大をめぐって勃発した戦争)の結果、インド側の勝利によってバングラデシュの独立は達成されたが、この戦争後の戦後処理として1972年7月2日、インドのシムラで締結された協定がシムラ協定である。

 

その内容は、カシミールを分断した実効支配線を「管理ライン」に改称し,その時点のものを追認,2国間で発生した問題を必ず2国間だけで解決すると誓約することになった。 これは,印パ2国間の問題・紛争に国連や第三国が介入できないことであり,インド有利の力関係での現状固定を意味した。

 

参考文献: ・Wikipedia “Simla Agreement”

                ・ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

                ・遠藤義雄 from 「ポスト・タリバン」,中公新書,2001/12/20,P.97-98,抜粋要約